暮れの31日に上海から帰ってきた。
体調にはずいぶん気をつけてたんだけど、旅行って緊張するからね。1日2食で少食だったけど、いつもより油が多い食事だし。
どこがってわけじゃないんだけど、なんか調子が出ない。
7日から仕事だから、今日6日はスタッフと一緒に大掃除。うん、今日は頑張ったな。
でも、きのうまではボーっと確定申告の書類作りを。そして夕方から映画にって日々でした。
正月映画で一番見たかった「リトル・ミス・サンシャイン」、2番目に見たかった「王の男」、そして「シャーロットの贈り物」の3本をみた。
「サンシャイン」と「王の男」はグットです。「サンシャイン」は役者がいい。ちょつとヘン、でもどこにでもいそうな人々。見ていくうちに彼らが妙にいとおしくなってくるような映画です。
血がつながってるだけでは「家族」になれない。「兄弟・姉妹」になれない。
なれないから、歯科医志望の兄が妹を殺しちゃうような事件が起こるのだ。
「愛しあう」ってどういうことなのか。つながるってどういうことなのか。
見終わったあと、そのことがストンと心に落ちる映画だ。
また、子供だけが持っている力のさわやかさがいやみなく描かれていて、そこもいい。
「王の男」は濃い映画です。韓国映画恐るべしっておもった。今さらながらに。
「シゃーロット」は明るく薄い。健全な映画。悪くは無いけど・・・。
年取ってくると、あまりハラハラドキドキする展開や、可哀想なのや残酷なストーリーに耐性がなくなってくるっていわれている。
私もそうなりつつ在るような。でも、「シャーロット」みたいなのは退屈しちゃうぜ。先が読めちゃうんだもの。ま、テレビで見ればいい映画よね。
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さて、中国・雲南の旅行。
その1・・・〈着いたそうそうの災難)の巻
成田からまず広州に。ソコに1泊して、翌日世界遺産の町「麗江(れいこう)」に飛んだのだけれど・・・・・。
空港から車でで10分のホテル「天虹飯店」に行こうとしたら、タクシーが「天虹賓館」とまちがえて高速道を1時間近く走っちゃってさ。「違うんじゃないの」とホテルの所在地の書いてある紙を見せても、頭が悪いのか、思い込みが強いのか、たぶんその両方だと思うけど、運転手はひたすらGO,GO.
見るからに高そうな「賓館」に着いてから、またガンガン言ったらやっとホテル違いに気づいてくれて、また延々と来た路をもどったんだけど・・・。
降りるに当たってメーターは260元(1元は15円)だけど、「勝手に間違えたんだから3分の1払えばいいよね」って連れと相談。で、80元を差し出したら、「なんとしてもあと100元払え」っていうのね。勝手に間違いたくせに、180元! 舐めてもらっちゃ困ります。
私はうまく逃れられたが、友人は運転手とスーツケースを引っ張り合って「払え」「払わない」の争いに。そこにホテルの従業員(駐車場係り?)が味方してくれて・・・。それを見て、ソッチは彼らに任して、私はフロントの人を呼びに走った。
ところがフロントは中国人観光客でごった返していて、「エキスキューズミー」っていくら叫んでも、ダメ。大体英語なんて通じないフロントなのよ。
えっ、まだ広州なのに!? 広州でも英語が通じないの?!
通じないんだよ、これが。
どんなことになっているか、あわてて車のところに引き返えそうとしたら、スーツケースの引っ張り合いに勝った友人がホテルの階段を上がってきた。
チエックインしてたら先ほどの従業員の一人(細身のやさしげなお兄さん)が来て、部屋まで荷物を運んでくれた。
さっきの御礼もあるし、「少しだけど・・・」とチップを渡そうとしたのね。ところが受け取らない。
へエーとおもった。へエー、社会主義だからチップ貰っちゃいけないんだ!
夕ご飯食べに行って(もう遅いのでお粥にした)、ついでにパンやをクッキーを買った。
風邪防止のためのお茶を煎じて売っていた。紙コップに入った黒くて熱い液体。
でも、面白がって飲んだら、からだにすぅーっと入っていって、「これは効くぞっ」って気がした。
ホテルに着いたら、例の親切な細身のお兄さんが仲間とお喋りしてたので、クッキーを差し上げたら、これは喜んで受け取ってくれた。
その2・・・〈公害と騒音〉の巻
そんなわけで中国の第一印象は、タクシーの窓から侵入してくるすさまじい排気ガス。
くさい、くさい、くさい!!!あぁたまらん。
そういえば、かって日本のバスやトラックもこんな風な排気ガス、振りまいてたよね。いやぁ、池袋や新宿の空気もこれにくらべりゃ軽井沢よ。中国は公害がひどいって聞いてはいたけど・・・。
運転手の横の窓が開いている。そこからバンバン排気ガスが入ってくる。でも高速を80キロくらいで走っているから、危なくって中国語のできない私たちは運転手に窓を閉めてくれと伝える事が出来ない。下手に騒いで運転手が私たちの方に顔を向けたりしたら危ないでしょ。
もう、車に乗っている間、ズーット口にハンカチをあてがっていた。
夕方町に出たら、今度は騒音がすさまじい。
ほんと、あんなうるさい町を始めて知った。店店からガンガンに流れてくる流行歌らしきもの、これがもう、もう、もう凄いのよ。
人々の声もまた凄い。何でこんな大声で喋るんだっ、えぇっ。
雲南に行ったら車の往来が少ないせいか、排気ガスのほうはそれほど気にならなかったが、騒音は行く先々で「あぁうるさいっ!」と思い続けた。
耳が敏感な人は中国に近づかないほうががいいかも。
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その3・・・〈あぁ、麗江〉の巻
広州から朝飛行機にのつて、さぁ、町全体が世界遺産に登録された麗江だぁい。ワクワク。
古都の町並みが大好きな私。今回の旅のお目当てはまさしくここで、あぁどんな町だろう、ワクワク、ワクワク。
と、ところがジャ~ン、
建ててから800年は経ているという家いえが、ウネウネ思わせぶりに続く石畳の道の両側にみっしりと、確かに続いているんだけど、それらはお土産屋、お土産屋、お土産屋、お土産屋、飯店(レストラン)、お土産屋、お土産屋、お土産屋、お土産屋、賓館(ホテル)、お土産屋、お土産屋・・・・・だった。1軒残らず、観光客目当てのお店やレストランなのですよ。
世界遺産になったぞぉ、ソレーッ、金儲けに走れぇーって、もう見え見え。
むむむむむっ。
中国人の積極性が200パーセント発揮されるとどーなるかの見本みたいな町ぢゃ。
しかし真にに驚いたのは夜だった。
中国の楽器を奏でる演奏会に行こうと、薄暗いウネウネ道を歩いていたら、昼間は休んでいた一角がまばゆく光を灯していて、ドンチャカドンチャカとお祭りのような騒ぎだ。
世界遺産の町にはガラス窓というものが無くて、1階も2階も外から丸見え。民族衣装を着た若者が土地の音楽に合わせて、2階でフォークダンスのようなステップを踏んでいる。どうやらそれを見ながらお酒を飲むというところらしい。いわばこれ、麗江のバーだわね。
バーの前の狭い道はそれでなくとも大勢の観光客(99パーセント中国人)でごったがえしてる。それに加えて、客引きの民族衣装の若者が5,6人、店の前でも歌ったり踊ったりしてるんだから、もう通り抜けるのも容易じゃない。渋谷の雑踏どころじゃない。
道の両側の店はすべてバーだから、歌ったり踊ったりのうるささ、話し声のうるささ、あぁ~~~。気を失う人が出ないのが不思議なぐらいよ。
連れのIさんは、「『千と千尋の神隠し』に出てくるお店みたいだね」と。
うん、似てる、似てる。でもあんなにリッパな建物じゃないよ。どちらかというと、猪八戒(ちょはっかい)を騙そうとする妖怪たちの巣窟みたいじゃない?中国風の建物だし、ちゃちっぽく派手で。
人を掻き分けて、なんとかたどり着いた演奏会。
7,80代の品の在るオジィさんたち(中には品より色気を感じさせるのもいた)が中心の楽団で、若いお嬢さんたちも4,5人いた。奮発して、一番前の席で聴いた。
進行役の、いかにも育ちが良さそうな娘さんがまず中国語で挨拶や解説を述べ、次に同じ事を英語で言う。長々とそれが続いて、やっと演奏が始まった。
異国的な1曲が終わると、また解説。また1曲。また解説。その繰り返しだから、さっぱり盛り上がらない。また天井が高い木造の建物で、暖房が入ってないから、」ジリジリッと冷えてくる。うぅー、帰りたいよぅ。
何年か前に奄美の島歌をプロジュースしてた時のことを思い出した。
英語がわからなくっても、いい歌だなって思うんだから、歌う前に歌詞を長々説明しなくてもいいんだよ。そう奄美の歌者(うたしゃ)たちに言っても(頼んでも)、なかなか聞いてくれなくてね。
人は右脳、感覚脳で聴くんだから、まず聴かせてよ。聴いて感銘を受けた人が、「これはどういう事を歌っている歌なんだろう?」と思って調べる。そういう手間隙をかけて、人はハマっていくもんじゃないの。
事前に長々と説明されると、クラッシックやジャズはもちろん、ボサノバだって文部省主催の「名曲鑑賞会」って感じになってしまうのよ。もうシラケちゃう。あ、いまは文部省って言わないんだっけ。
麗江の演奏会もそんなふう。
私たちは口数少なく、またウネウネ道をしおしお歩いてホテルに帰った。
あぁ、ヤダ、こんな町。
3泊の予定を変更して、2泊目の朝私たちはもう一つの古都、「大理」にバスで向かった。
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その4・・・・〈中国人のこういうところ、好きだな〉の巻
今回私はなくし物ばかりしていた。
前述したように広州で1泊、次の朝ホテルのバスで空港に行ったんだけど、
そこでまず一番上に着るコートをなくした。
暖かだったから脱いで、そのままバスに置いてきちゃったのね。
あとでホテルに連絡を取ってみたが、もちろん(なんて言っちゃいけないけど)でてこなかった。
ユニクロのコートでよかったよ(と負け惜しみ)。
それに、なくしたために中国にしかないような、オシャレな上着が3000円で買えたしね。
でも、でも次に大理でカメラをなくしてしまって・・・。
たぶんタクシーの中に忘れたんだと思うけど、これも追跡むなしく出てこなかった。
3万以上したカメラだったから、もうガックリ。
でも、私はまったくといっていいほどカメラで撮ることに関心を持ってない人間で、
去年の4月にフィリッピンで取った写真も誰に見せたわけでもなく、帰国後すっかり忘れていた。
だから、1時間後には無くしたシヨックから立ち直ってました。早い。
縁が無かったんだよ、しょーがない。
そしてお次は・・・・・。
麗江から大理にバスで行く日の早朝、友人がチェツクアウトしてて、することもないのでロビーのイスにぼーっと座っていたら、そのままイスの上にリックを忘れてバスステーションに行ってしまった。
早く着きすぎたので、近くの大き目のホテルでおかゆでも食べようと、
ソコの食堂のテーブルに着いたとたんに、{アッ!」と気づいた。
「リックがな~い」。
元のホテルに電話しょうとバタバタやってたら
、ドアマンのからだの大きなお兄ちゃんが「どうしたの?」って。
忘れ物したんだけど、ホテルの電話番号がわからない。
って言ったら、ホテル内のビジネスセンターに連れてってくれて、
そこにおいてあった観光案内の本で探したらいいよ、と。
番号は探せた。でも電話でやり取りするより行った方が早い。
そう思って、タクシーに乗ろうとして表にでたら、そのドアマンが追っかけてきた。そしてすーつと自分の携帯を出して、「これで掛けたらいい」と言うのです。
で、やってみたけどヤッパ英語でのやり取りだから拉致があかない。
その様子をみかねて、私たちに代わって彼が中国語で相手に伝えてくれた。
でも話の途中から急に激しい口調になったから、ビックリした。
たぶん向こうのホテルの男は、受け取りたかったら私たちにもどってくるようにって
言ったのね。
それに対して、「何言ってんだ、ホテルは持ってくる位の親切がなきゃダメじゃないか」と、ドアマンのお兄ちゃんは言いかえしてたんだと思う。
5分後、前のホテルの男があたふたとやって来て、リックを渡してくれた。
その後、私たちはスーツケースをそのホテルに預け、ゆったりと食事した。
その食事なんだけどね、そのホテルは太っ腹で、〔来る人はみんな泊まり客〕っておもっているのか、お金を払わなくても大丈夫だったの。
ま、大した食事じゃなかったけど、でも何もかもお世話になっちゃって、
悪いわ、嬉しいわの朝だった。
ホテルから出るとき、せめて携帯代位は払おうとしたら、
「いいんだよ」って、おにぃチャンはやさしく笑った。
中国には、こんなにも親切な人もいる。っていうか、見ず知らずの人間にこんなふうに係わってくれる・・・・という事に驚いた。
こういう人が日本に来たら・・・・・。
日本人もいろいろ。いい日本人もいるって思ってもらえるようにしなくっちゃ。
そう今さらながら思った。
美津さんが忘れ物したおかげで、こんな体験ができた、いい人にも会えたし。
旅はこうでなくっちゃ・・・と、Iさんが言ってくれた。
た、確かに何の問題も起きない、ラクちんなツアー旅はスグに忘れてしまう。
どうして私たちって、大変だったこと、苦労したことの方ををよく覚えているんだろう?
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その5・・・・「いよいよ、悪名高い中国のトイレについて話そう」
大理に向かう前にバスステーションのトイレに行った。
汚いトイレだといやだけど・・・。3時間も乗るんだから行っといたほうがいいと思って。
いやぁ、見るからに汚そう。入り口に叔父さんがいて、0・5元(7・5円)払うと、昔の「あさくさ紙」
みたいなごわごわした灰色っぽい紙をくれた。
どう言ったらいいんだろう。
低いコンクリート壁が続いていて、ところどころに入り口が開いている。
ソコから中の人が見え隠れしてて、「あれ、お尻が見える!」。
便器は長く続く1本の溝みたいな穴で、みんな、またいでソコにオシッコ、ウンコを落とす。
やりたくなーいっ。でも郷に入っては郷に従がはなくちゃ。
臭いんだよね。めちゃ開放的なトイレなのに。うぅーっ。
吐き気を抑えてナントカ済ませた。
中国には過去2回来ている。
でも、もっぱらホテルでやるよう゚にしてたから、今回がはじめての体験。あぁ~。
大理でのホテル「チベタンカフェ」のトイレも忘れられない。
バックパッカーが利用するようなホテルで、お風呂は無い。
トイレは直経20センチくらいの穴ぼこで、やった後シャワーの水を流すのね。
だけど、これが流れないのよ。
ドーンと長いのなんてやったら大変。背伸びしてシャワーをできる限り高く掲げて、
1本の滝のように水が穴に落ちるようにするんだけど、「流れたかなぁー」と見ると
プクリと浮き上がってくる。ジャー、プクリ、ジャー、プクリ、ジヤー、プクリ・・・・・・。
アぁーン、どうしたら流れるんだろう。
自分の痕跡を消すのがこんなに大変だとは・・・・!
普通に水が流せるホテルに泊まった時は、もう、それだけで幸せに。
でもトイレのことを除くと、このチベタンホテルはなかなかいいホテルだった。
泊まり客はほとんど外国人(ヨーロッパの人、ドイツやフランスの)なので、フロントも英語が通じた。熱いシャワーも出た(出ないホテルもあった)。頼めば掃除もしてくれた。部屋が暖かで、ベットに電気毛布が敷いてあった。1泊1人450円くらいで安かった。
上海に行ったら急に諸物価高くなってホテルも1泊1人5000円に。それでも上海じゃ安い方。
創立が1946年?で、なんとあの高名な物理学者、あぁ名前が出てこない、も、泊まった。
でも、5000円で、スィートに泊まれた。部屋と浴室で40平米くらいある。ベットやソファも豪華で、テレビも大きい。デスクにはパソコンもあった。